2012年02月05日

門松は・・・・一里塚

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という諺がある。だが年を重ねると、簡単なことを人に聞くのはためらわれるものである。
先日、あるセミナーで講師から「大阪都構想は道州制への一里塚である」という言葉を何度も耳にした。言わんとしていることは全体の流れから何となく理解できるが、「一里塚」の意味がよく解らない。60も過ぎているのに隣に座って方に「一里塚って何ですか」と尋ねる訳にもいかず、結局最後まで消化不良のような思いでセミナーが終わってしまった。
自宅へ帰って直ぐに辞書で一里塚の意味を確認した。「一里塚=むかし、おもな街道に一里(約4キロ)ごとにもうけた道しるべのこと」と記されていた。
そして、使用例として「門松は冥土の旅の一里塚(正月を祝って立てる門松は目出度いものとされているが、人は正月が来るたびに年をとって死に近づいていくのだから、門松は死への旅の一里塚のようなものだ)」と書かれていた。これは、室町時代の禅僧一休が作った和歌とされ、この後に「めでたくもあり、めでたくもなし」と続くそうである。
幾つになっても知らない事が多い私である。もっともっと勉強しなくては・・・・

2012年01月18日

倫理を忘れた元校長

1月17日の新聞報道によると、大阪府内の元公立中学校長が収賄容疑で逮捕されたという。
容疑は、在任中に修学旅行の旅行業者から業者選定に有利な取り計らいをした見返りとして、家族や親戚と行ったハワイ旅行の旅行代金を300万円余り値引きしてもらった疑いがあるというもの。
元校長は昨年3月にめでたく定年退職している。「終わり良ければ総て良し」という諺があるが、彼の教員人生は果たして何だったのだろうか。
一人の教師として、多くの教え子たちに一体何を教えてきたのだろうか。
校長として、朝礼台に立って多くの子どもたちの前で一体何を話してきたのだろうか。
上司として、若い教員たちに一体何を指導してきたのだろうか。
彼は「教師も一人の人間だ。良い事もすれば悪い事もする。」と言いたかったのだろうか。だとすれば、余りにも悲しい。
彼は、これから単に収賄事件の裁きだけでなく、多くの人の信頼を裏切った罪、多くの人の心を傷つけた罪の裁きを受けることになるだろう。

2012年01月12日

人生を決めるもの

先日、テレビでアメリカのある町でホームレスをしていた貧乏少女が、独学で勉強をしてニューヨークタイムズ社の奨学金を得てハーバード大学を卒業し、今は貧しい子どもたちを支援する仕事をしているという番組を見た。
その番組の中で彼女は「環境が人生を決めるのではない。どんな人間になりたいか、その意思が人生を決めるのだと思います」と語っていた。
私は、40年余り前に田舎の高校を卒業して大阪へ出てきた。そして、アルバイトをしながら弁護士を志して大学(法学部)を卒業した。
だが、結婚して2人の子どもが生まれ、現実の生活の中で弁護士になる夢はいつの間にか遠く彼方へと消えてしまった。
私は、決して自分の人生を後悔している訳ではないが、なぜか懐かしい思いで私の人生を重ね合わせていた。

2011年12月17日

今年は「ひみ寒ぶり」が豊漁です!

私は高校卒業まで富山県氷見市で生まれ、育った。その故郷から今年も嬉しい便りが届いた。
氷見市と言えば、何と言っても「寒ぶり」が有名である。あまりにも有名になったので、昨年は産地偽装まで発覚したくらいである。そこで今年から漁協で1匹ごとに管理番号を打ち販売証明書を付けて、『ひみ寒ぶり』というブランド名(商標)で販売していると言う。
その「氷見寒ぶり」が、今年は豊漁だという。15キロを超える大物も含んで12月6日以降ほぼ連日1000匹以上が水揚げされていると言う。
因みに、「ひみ寒ぶり」はキロ4000円前後の値段と言われているので、15キロ以上の大物では1匹6万円以上もする高級魚である。
新聞によると、15日の午前9時頃、44人が生活する高岡市内の児童養護施設にワンボックスカーを乗り付け、発砲スチロール箱に入った「ひみ寒ぶり」10キロと8キロの2匹置いていった男性がいると言う。そして、手紙には「今日とれた寒ぶりです。皆さまで食べてください。寒ぶりを愛する男より」と書かれており、「魚屋でさばいてもらってください」と1万円入りの封筒も添えられていたという。
本格的な冬の訪れを一緒に、温かい心も届いた故郷から便りであった。

2011年11月14日

あなたは「幸福」ですか。

ブータン王国と日本は、国交を樹立して今年で25周年を迎えた。
そのブータン王国の国王夫妻が、11月15日~20日、国賓として来日され、滞在中に、福島県など東日本大震災の被災地も訪問される予定と言われる。因みに、国王夫妻は今年10月15日に結婚されたばかりだ。
ブータン王国は、南アジアのインドと中国に挟まれた小さな国である。面積は約47,000k㎡(九州とほぼ同じ)で、約70万人が暮らす世界で唯一のチベット仏教を国教とする農業国である。
このブータン王国は、いま世界中から注目を集めている。それは前国王が「国民総生産量(GNP)で示されるような金銭的・物質的な豊かさではなく、国民総幸福量(GNH)=精神的な豊かさ、国民全体の幸福を目指すべきだ」との考えから、伝統文化や環境保護などの政策を推し進めているからである。
そして、2007年にブータン政府が行った国政調査では、「あなたは今幸せですか」との問いに対して9割の国民が「幸福だ」と答えたと言われる。

話は変わるが、先日、法政大学大学院の坂本光司教授の研究室グループが「47都道府県の幸福度に関する研究成果」を発表して、いま注目をあびている。
この研究は、様々な社会経済統計の中から「生活・家族」「労働・企業」「安全・安心」「医療・健康」の4つの部門から、地域住民の幸福度を端的に示していると思われる40の指標を抽出・加工し、総合的に評価・分析したものである。
そして、発表された47都道府県幸福度ランキングによると、1位は福井県、2位=富山県、3位=石川県、4位=鳥取県、5位=佐賀県・・・・・・・45位=兵庫県、46位=高知県、47位(最下位)=大阪府であった。
上位は、離婚や犯罪発生率が低く、貯蓄や持ち家率の高さが評価されたもので、下位は、失業や離婚、犯罪発生率の高さなどが影響したものと言える。


2011年10月25日

想われ人

最近、若者の間でラブコミックの「想われ人」(作・生島美弥)というのが話題になっているらしい。
インターネットで検索すると、ラブコミック自体が私のようなマンガ世代の人間にはかなり近づき難い世界のように感じられた。
「想われ人」と言えば、かつて豊臣秀吉が「わしの想われ人になってくだされ」といって茶々を口説き落としたとか、落さなかったとか・・・。
いずれにせよ、「秘かに思いを寄せる」と言う意味より、更に一歩進んで「恋心を持って慕う」を言う色気を感じる言葉のようである。

2011年09月28日

「か・き・く・け・こ」人間になろう

先日、ある雑誌の中で、平安女学院理事長の山岡景一郎氏の『~魅力ある人間になるために~か・き・く・け・こ 人間になろう』という文章に目が止まった。
平安女学院では、「躾(しつけ)・心得・愛」を教育目標に掲げて、社会や企業から嘱望される女性の育成を目指しているという。そして、山岡氏は講演を頼まれると、「か・き・く・け・こ」を意識して行動すれば、魅力ある女性になれるという話をするという。
すなわち、「か」・・・自分を変える。 「き」・・・協調する姿勢を持つ。 「く」・・・工夫しなければ魅力は生まれない。 「け」・・・見識を広める(読み書き)ことが大切。 「こ」・・・行動力のある人にチャンスが訪れる。 である。
これは、「魅力ある女性」というより、「(男女に関係なく)魅力ある人間」を育てるための秘訣だとも言える。

2011年09月15日

津波てんでんこ

昨夜、NHKテレビで、3月11日の東日本大震災で、多くの子ども達が犠牲になった宮城県石巻市大川小学校のケースをとりあげ、地震発生から津波到達まで30分近くあったのに、なぜ多くの子どもたちを助けることができなかったのか検証する番組があった。
大川小学校では全校生徒108人のうち84人の児童と10人の教職員が犠牲となった。運よく助かった児童の証言によると、地震発生と同時に児童と教職員は校庭に避難し、高台に避難を開始するまで30分近く校庭で待たされ、そして避難を始めて数分ののち大津波に飲み込まれてしまったと言う。今後の災害に活かすためにも、十分検証をしてもらいたいものである。
一方、同じ東日本大震災で過去の教訓を活かして難を逃れた地区がある。岩手県釜石市の小中学校である。
東日本大震災で1200人を超す死者と行方不明者を出した岩手県釜石市では、3千人近い小中学生のほとんどが無事に避難した。背景には、古くから津波に苦しめられてきた三陸地方の言い伝え「津波てんでんこ」(自分の責任で早く高台に逃げろの意味)に基づいた防災教育がある。想定外の大津波が押し寄せる中、防災の教えが子供たちの命を救ったのだ。
釜石市北部の大槌湾を望む釜石東中学校(生徒数222人)は、同湾に流れ出る鵜住居(うのすまい)川から数十メートルしか離れていない。11日午後の地震発生時は、各教室で下校前のホームルームが行われていた。
立っていられないほどの横揺れが生徒たちを襲った。揺れが一段落すると、担任教師が「逃げろ」と叫び、栗沢君が校庭に出ると、2、3階にいた1、2年生も非常階段を下りてきた。
校庭に出た生徒たちは教師の指示を待たず、高台に向かって走りだした。途中、同校に隣接した鵜住居小学校(児童数361人)の児童も合流。小学生の手を引く中学生の姿も目立ったという。
子供たちは普段の防災訓練で使っている高台に集まろうとしたが、だれかが「まだ危ない」と言いだし、さらに高い場所にある老人施設まで移動。学校から1キロも走っていた。
教師たちが点呼を取ったところ、登校していた両校の児童生徒計562人全員の無事が確認できた。その5分後、両校の校舎は津波にのみ込まれた。
津波は地震発生後、いつ来るか分からない。教師の指示が遅れると、逃げ遅れることになる。釜石市内の小中学校は指示されなくても「とにかく早く、自分の判断でできるだけ高いところ」に逃げるよう指導してきたのだ。
改めて、「生きた防災教育」の大切さを痛感した2つの例である。

2011年08月30日

遠い先祖と近い先祖

この夏、久しぶりに2泊3日で家族でお墓参りを兼ねて富山へ帰省してきた。
高校卒業後、大阪へ出てきて既に40年を超えてしまったが、故郷はいつ帰っても温かく迎えてくれて嬉しい。
ところで、私の生家には今でも仏壇と神棚の両方が祭られている。小さい頃気にしたことも無かったが、議員になって仏教や神道、キリスト教など様々な宗教の葬儀に参列する機会が多くなったせいか、最近仏壇と神棚が同居していることに少し違和感のようなものを感じていた。
そこで、思い切って寺の住職に疑問を尋ねてみた。すると住職は「日本人にとって近い先祖が仏様で、遠い先祖が神様なんですよ。だから仏様にも神様にも手を合わせてお参りするんですよ」と解り易く教えて下さった。
今年は、久しぶりに遠いご先祖にも近いご先祖にもお会いできた嬉しい夏だった。

2011年07月18日

感動をありがとう!

今朝、ドイツで開催されていた『サッカーの女子ワールドカップ』の決勝で、なでしこジャパン(日本代表)が、強豪アメリカを下してみごと優勝した。
まさか、これまでに一度も勝つことができなかった強豪ドイツとアメリカを下して日本代表が優勝するとは、(優勝して欲しいと言う願いはあっても)、恐らく殆んどの人が予想していなかったのではないだろうか。
後半24分にアメリカに先制されたが、終了間際の36分に同点に追いつき延長戦に持ち込み、延長戦でも前半14分で再びアメリカにリードを許したが、後半12分に宮間選手のコーナーキックのボールをキャプテンの沢選手がねじ込んで再び同点としてPK戦に持ち込んだ。
そして、PK戦でもGK・海堀選手の活躍などで3-1でアメリカを下し、男女を通して初のワールドカップの優勝トロフィーを日本代表が手にした。
今回のなでしこジャパンの活躍は、東日本大震災で被災した人だけでなく、全日本の国民に、いや全世界の人々に「感動」と「最後まであきらめない」ことの大切さを教えてくれた。
そして、MVPと得点王に輝いた沢穂希(ほまれ)選手の姿から、「努力は嘘をつかない」ことも学んだ。